SST工法に対するQ&A
Q.雨天でも作業しますか?
品質に影響しない小雨程度なら行う場合もありますが、それ以上の雨天時は作業を中止します。
Q.抜き取りコアの一軸圧縮強度試験は行わないのですか?
SST工法で築造したコラムは、モールド供試体強度よりも抜き取りコア強度の方が大きいことが多くの実績から証明されています。これはモールド供試体作成時に行うタッピングよりも、実際のSSTコラム築造時のコラム締固め効果の方が大きいことにほかなりません。このことから、実際の強度より低めの値が出るモールド供試体で圧縮強度を評価するほうが安全側なので、特にお客様からの要請がない限り、抜き取りコアの一軸圧縮強度試験は行っていません。
Q.現場ごとに事前配合試験を行うのですか?
実績に基づく配合計画表がすでに作成されているので、実際はこれを用いて配合計画を行なっており、これまで、実際の強度が配合計画時の値以下になったことはありません。このことから、通常の現場では事前配合試験は行なっていませんが、特殊土質や未実績地域においては行っています。
Q.SST工法の締固め力により、隣地に隆起などの影響はないですか?
実証実験により、80cm以上離れれば影響がないことが分かっています。隣地との離れについてはこの距離を目安に配置計画を行なっています。
Q.六価クロム溶出試験は行なわないのですか?
SST工法では六価クロム抑制型の特殊土用セメント系固化材を使用しています。また、SST工法では締固めによりかなりの強度が発現されますので、固化材の使用量は最高200kg/㎥に抑えています。ローム地盤の場合は六価クロム溶出試験の実施をご提案することもありますが、通常は以上の理由により実施していません。
Q.掘削中に孔壁崩落を起こすような地盤はどのように削孔を確保しますか?
孔壁崩落を起こす場合は、固化材をオーガの鉛直ブレードの逆回転ですり付けて孔壁を自立させるか、改良土を軽く締固めて概ね1時間後に再度掘削して孔壁を自立させます。
Q. SST工法は熟練工でなければできませんか?
マニュアルに従って施工すれば誰でも同程度の品質は確保できます。ただし、施工経験を積むほど熟練度が増し、施工のスピードが速くなります。人により差はありますが、計画どおりの日数で施工できるようになるには数10~100日程度の経験が必要と思われます。
Q. なぜ掘削土に砂を混ぜるのですか?
改良土の粒度分布を広げてコラムの土粒子密度と強度を高くするためです。粒径の小さい土粒子と固化材の粒子に粒径の大きい砂の粒子を混ぜることにより、改良土の粒度分布が広がって、SSTオーガの締固めで水と空隙が排除されやすくなるため、高密度で高強度なコラムができます。
Q. セメント系固化材を粉体で混ぜる理由は?固化材が固化するためには水が必要なのでは?
当社の実験では、水固化材比が40%のケースが最も強度が高くなり、40%を超えると急激に強度が減少しました。日本の地下水位があまり高くない一般的な平地では、自然に含まれている水分だけで施工する方が高い強度を出せると考えています。必要以上の水分量は強度の発現にマイナスに作用します。
Q. SST工法は液状化対策として効果があると思うが、その効果を技術的に検証できるのですか?
現在、大学との共同研究で検証を行っているところです。FEM解析と簡単な模型実験を実施し、液状化抑制効果が確認されてきています。引き続き研究を継続し、効果を明らかにしていく予定です。